Googleが日本のフィンテックPringを買収予定か

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Googleが東京を拠点とする決済アプリプロバイダーのpringを1億8000万ドルから2億7000万ドルで買収するために交渉中である、と日経新聞が2021年7月8日に報じた。このニュースは二次ソースとしてアメリカ国内でも報じられている。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB256V60V20C21A6000000/?n_cid=BMTR2P001_202107081834

 

pringの買収額は1億8000万ドルから2億7000万ドルか

このニュースは、検索大手のGoogleが消費者向けの新しいデジタルバンキングプラットフォームを立ち上げに際し、米国の金融テクノロジー市場での影響力を拡大する準備をしていることの一環と見られており、日本の決済システムであるpringの買収交渉は、そのフィンテック戦略が国際市場での拡大も優先していることを示唆している。

決済システム・アプリであるpringは、日本でもメタップスやみずほなどの資本が入っており注目されていた。このシステムは主に、消費者が互いに送金したり、店舗で購入することを用途として使われていたが、次の狙いとして企業がpringを使用して、従業員に仕事関連の費用を払い戻すことにも活用されている。400社以上がこのアプリを使用していると言われている。

 

Googleは日本国内でのフィンテック事業拡張を狙う

 

pringの買収により、Googleの日本でのフィンテックにおける拡張計画が加速する狙いあります。新規のサービスではなく、既に日本に存在する顧客ベースで確立されている決済アプリを購入することで、Googleは、より早く、日本国内のフィンテック市場での存在感を高めることができます。Googleはおそらく、すでに日本のユーザーに提供している既存の支払いアプリであるグーグルペイと一緒にプリンを提供することを計画していると予想されています。

 

Googleは急速な成長を遂げている今セグメントに、フィンテック事業を倍増させています。この成長は、とりわけ、フィンテックプロバイダーが前四半期に確保した記録的な金額の資金調達に反映されています。 CB Insightsは、このセグメントへの投資の合計額が2021年の最初の3か月間に228億ドルに達したと推定しており、前年の調達額のほぼ2倍になっています。

 

今後も日本を含めたアメリカ国外でのフィンテック事業の積極的な買収を狙うと想像されるGoogle。日本においても影響力を大きく増すことが予期されます。

 

追記

 

これに対し、pring社の主要株主の1社であるメタップスは同日「当社が発表したものではない。当社は事業ポートフォリオの見直しを進めているが、現時点で開示すべき決定した事実はない」とコメントを発表した。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2107/09/news103.html

 

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